140文字小説「爺と女幽霊の恋の話し」
爺と女幽霊の恋話なんて、俺はくだらねぇと思ったんだ。
なのに涙が止まらない。
子を残し死んだ恋女房。毎日、墓の前で泣いた爺。
心中しても男に会えなかった女幽霊、自分達の墓の前で毎日泣いた。
時がふたりを結んだそうだ。
「くだらねぇ」
悪態を付きながら泣く俺に、ふたりは微笑むんだ。
爺と女幽霊の恋話なんて、俺はくだらねぇと思ったんだ。
なのに涙が止まらない。
子を残し死んだ恋女房。毎日、墓の前で泣いた爺。
心中しても男に会えなかった女幽霊、自分達の墓の前で毎日泣いた。
時がふたりを結んだそうだ。
「くだらねぇ」
悪態を付きながら泣く俺に、ふたりは微笑むんだ。