140文字小説

日々Twitterで綴っている、実話も含むときもある創作小説ブログです。

140文字小説「氷付けの幽霊」

『あの~』
雪道を歩いていた。
久々の都会の大雪。
大声で呼び止められる。横を見ると、
『油断してたら氷ってしまって……』
電信柱の横で氷の中に男が居る。
「氷付けで何故、喋れるんだ!」
つい、パニックから言葉が出た。
『幽霊ですから』
取り敢えず、氷を溶かしてやることにした。