140文字小説「親父の口癖」
「時代が選ぶ。お前はやりたいようにやれ。なあ、時代は大きいぞ?」
こんな事を言われて育った俺。
反発すると、『俺も親父の口癖が移ってな』と、照れ笑いをする。
そんな俺も三十路を過ぎようとしている。
親父の口癖が口を突く。
「時代が選ぶ…」
声に出し思う。まだ、俺は若輩者だと気付く。
「時代が選ぶ。お前はやりたいようにやれ。なあ、時代は大きいぞ?」
こんな事を言われて育った俺。
反発すると、『俺も親父の口癖が移ってな』と、照れ笑いをする。
そんな俺も三十路を過ぎようとしている。
親父の口癖が口を突く。
「時代が選ぶ…」
声に出し思う。まだ、俺は若輩者だと気付く。